「イヤならやめてしまえ!」昭和の指導はさようなら~

日常

息子が3人いる私ですが、
先日そのうちの一人が、学校の先生からとある役割に対して、「イヤならやめてしまえ!!」と言われたそうなんです。そして、息子は、「おう、やめるわ」って言ったって。

う~ん・・・・

率直な感想。

先生、古いで。。。です。

昭和生まれ昭和育ちの私になら、先生の“言わんとしていること”はわかります。きっと、「なにくそ!!」と奮起してもらいたいのでしょう。でも、時は令和。その『言葉』では確実に通じなくなっています。

これは、自分自身も、昭和の『言葉』が子供には通じない経験をしているから思うのです。

看護師の新人教育している時も、すでに「言葉通り」に受け取ってしまう若い世代はいました。その当時は、「空気を読む」「そのまま受け取るなよ」って思ってました。どこか、空気が読める、行間が読める方をヨシとしていたんだと思います。

けれど、今、そんな子供を持つ親の立場になって、変わるべきは私たち昭和世代だって思いました。時代は流れています。本当に、自分の子供ですら、どこから、どんな要素でそうなったのか?、昭和の母が育てているのに!、まったく違う感覚と感性の中にいます。

日本人って、行間を読む的なことをヨシとする風潮、それができてこそ、みたいな風潮があります。でもこれ、昔のように、村の社会で、その村の特有の空気感と慣習の中だけで育っていく中で培われていく感性のように思います。今は、家族の単位自体が核家族であって、交流だって地域を飛び越えて交流できる時代では、昔のような「阿吽の呼吸」的なものを培うのは難しくなります。

昔にしがみつくのは辞めて、今の良さを生かす時なんだと思います。

とかく、昔は~と言ってしまい、昔の良さを出す癖は私にもあります。でもそれ、もう変わっていかなきゃなって。

それで、話を戻すと。

「イヤならやめてしまえ!!」っていうの。

言葉通りに受け取る若者。

「もう明日から来るな!!」と新人社員が本当に来なくなった。結局数か月後に辞めたらしいんですが、その休んでいる間の給料を請求して裁判だったか?、結局、「上司の命令に従って会社に来なかっただけ」と認定されて給料を支払われた、なんて事例も最近ありました。

つまり。

伝えたいのは、「来るな」「やめろ」ではないと思うんですよね。

ここを乗り越えて頑張ってほしい、〇〇をしっかり覚えて業務をしてほしい、etcだと思うんです。

ならば、それを言えばよくないですか??

ある意味、相手に甘えすぎてると思いますね。自分は自分の考えていることを簡単にしか表現せず、相手に分かれ!ってのは。そういう意味でも、私たち大人って、子供にすごく甘えているなって時々自分でも思います。子供は全部それを受け止めているんですよね。受け止めているというか、どうしようもないから「我慢」するか、分かってもらえなさが「不信感」になっていくか。

日本人はストレートな気持ちや言葉を表現するのが苦手です。

だからこそ、〇〇といえばこういうこと、のような雰囲気が成り立つんですが。

「お母さん、僕のこと好き?」って聞かれたら、

「そんなの言わなくてもわかるでしょ?」じゃなくて、

「大~好き!!!べろべろちゅっちゅ!!」ぐらい言葉と態度で伝えればいいのです。

兄弟がいると、どうしても不公平感を感じるときってあります。

実際我が家でも、〇〇ばっかり…どうせ俺は…ってことあります。

昭和の母は、ついつい、「何言ってるの~!あなたにも、こんなにこんなにあれもこれもやってあげてるor買ってあげてるじゃん~」って言ってしまいそうになるんですが、そこをいかんいかんと思い直して、「そんなことないよ、あなたのことも大切で大好きなんだよ♡」ってぎゅー♡ってします。子供って、何を買ってもらった、何をしてもらったよりも、実はこの一言、お母さんは自分を愛しているか?が欲しいだけのように思うんです。(言葉ではモノややったことを言いますが)

そういう意味でも、昭和的な表現のコミュニケーションって、いい面ももちろんあったけども、もう変わるときに来ていると思います。

繊細な、そんな息子を持つ私としては、どうかどうか、その一言で子供をくじくようなことをしてほしくないって思います。過保護だろうか?とも悩むのですが、それさえも、昭和的。愛する我が子には強くたくましく育ってほしいと思うけれど、その一方で、言葉の行き違いで自信をなくしたりするようなことはあってほしくないのです。

ちなみに、私は、学校の先生には子供達がとてもお世話になっているし、学校という組織を否定する気も先生を否定する気もありません。むしろ「社会」を知る場だと思っているので、理不尽なことだって経験だと思っています。ただ、やっぱり、子供の人生を大きく左右しかねない立場にいらっしゃることは大いに自覚して、研鑽を積んでほしいと思います。

看護師の時代にもありました。最近の新人看護師に関する関わり方や特性を知る研修会が。

先生方にも、最新の子供への教育に関する研修ってあると思うんです。そういうので、ご自分の感覚と知識をアップグレードしていってほしいと失礼ながらに思います。

私は、いつも、昭和の時代と令和の時代の通訳を子供にしています。笑

きっとそれはこういう意味で言われているよって。

そうやって子供も覚えていくんだと思います。

でも。すべてを言葉通りに受け取るかというと、実はそうでもない場面もあるのです。

それは、

子供が絶対的な信頼を置いている方であるということ。

そんな関係にある方が昭和的な指導をされたとしても、案外納得しているのです。

つまり。関係性。

それこそ、昭和な私は、関係性できていない人からひどい言われ方しても、意味を理解して自分の中に飲み込みことはできます。でも、そこに関して、今はもっと繊細であったり、シビアな気がします。

時は令和。

時代に取り残されちゃうのは、、、昔を引きずっている私たち大人なんでしょうね。

伝えたいことは、まっすぐに。

行間、言葉の真意、大切だけど伝わりづらい。

本当に伝えたいことは「なにか」

そこが伝わるようなコミュニケーション、もっとシンプルになってもいい気がしています^^

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